師も走る
2017年12月01日 コラム
睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、
文月、葉月、長月、神無月、霜月、
そして、「師走」
一年が過ぎるというのはとてもはやいですね。
先生も走り回るほど忙しい月、
そういう風に「師走」を習った方も多いのではないでしょうか。
12月は、
学生たちはテスト勉強
冬休みは家族旅行
恋人たちはクリスマス
会社では、年末決算
デパートは年末大セール
家では大掃除をして新年の準備
地域によっては年越しの伝統文化
とにかく、いろんなことが詰まった月ですよね。
最初の方に戻りますが、
「先生も走り回るほど忙しい月」
この「師」って先生じゃないよ!
とツッコミが入りそうです。
師走の「師」の語源は
もともとは、お坊さんの事だと言われています。
時代は、平安時代位までさかのぼりまして、
年末にお坊さんにお越しいただいて、
経を唱えてもらうという習慣がありました。
その際、お坊さんがあっちの家こっちの家と
忙しくしている様を
「お師匠様も忙しく走り回る」
という話から、
師走と言われるようになったという説があります。
ただ、これも実は当て字になります。
もっと前は、
「歳極(トシハツ)」1年の終わりという意味なのですが
この言葉が変化して
「しはす」に変わり
読みやすいように「しわす」となり、
その言葉に
当て字の様に意味を付けたものが
「師馳す」
さらに、そこから「師走」と変化した、とされています。
そして、現在に至り、
先生も走る、お坊さんも走る
などと物語が付くようになっていったとされています。
これも、あくまでも諸説ある中の1つではあるのですが、
実際、忙しい月というのは、今も昔も変わらないようですね。
皆様の今年1年はいかがでしたでしょうか、